豊橋に日本一の図書館を
2019年に豊橋に市立図書館を建設する予定です。豊橋市には既に市立中央図書館が存在するので、既存の図書館という役割よりも、新しい発想における図書館建設に向けて、豊橋市民から多くの期待が寄せられています。その内容を詰める目的で「豊橋に日本一の図書館を発表会」が開催されました。
「豊橋に日本一の図書館を」の図書館計画の最大の魅力は、The Libraryではない発想があるからです。本、雑誌、新聞の貸出、閲覧をサービスの中心にしている豊橋の中央図書館とはまったく異なる利用者サービスが実現できる期待感からです。そのことで、豊橋市民の図書館に対するあつい気持ちが盛り上がっているのです。今年度内に市に草案を提出する段階ですが、その実現に対する要望は、すでにすべて出し尽くしています。しかしながら、実際には、その方向性が具体的になっていないのです。要望、期待、希望、夢想等、要は、具体的な方向性をどのようにまとめるかと、だれに最終的な旗振りを委ねるかです。水先案内人が多いとまとまりませんし、むしろ不平と不安のグループが足を引っ張ることになるのです。物事を決める際の「サシミ(3:4:3)の法則」に従えば、30%の賛成派、40%のどちらでもOK派、30%の反対派を、どのように丁寧に説明し、理解していただき70%の賛成、30%の反対でゴーサインできる状況をいかに作り出すことです。最近の例では、スコットランド独立における、独立賛成派、スコットランドの拡充賛成派、そして独立反対派における拡充賛成派の動きが重要な役割を演じたわけです。
持論ですが、図書館サービスの運用と内容については、既存の図書館、図書館員から一定の距離を置くことで新機軸ができると確信しているのです。図書館という名称はともかく、市民の皆様が望んでいるのは、豊橋に「いやしの館(コモンズ)」あるいは「最寄の館(コモンズ)」を建設することを実現することです。「館」に行けば、そこにいる人とコミュニケーションがはかれること、そこに来た人と「館」を通じて心のネットワークでつなぐことができる、技術的なネットワークも「館」にいけば解決する、そんなイメージだと考えているわけです。日本はどこもが少子化、高齢化なのです。
新図書館建築、新図書館サービス構築の経験者として、豊橋が成功に向かうために、ありていの事をここに加えさせていただきたいと思います。
・行政、企業(中部ガス等)とのリンケージ。
・図書館友の会(仮称)の実現。市民が自分たちの誇りと、希望としての建設をする意味を持たせるため。
・学生、ボランティアも参加できる図書館運用。
・大学図書館との協力。教科書、学術書の共有化。
・古文書等収集・提供活動:町づくり、町おこし。
・郷土資料に関わる情報収集と提供活動:過去と現在の郷土の状況、特産物、地場産業、遺跡、名所旧跡、祭りや芸能。
・課題解決として主題専門家へのつなぎの役割。
・グーテンベルグ42行聖書の購入による、インキュナビュラ発展のノウハウ。
・コンセルジュによる豊橋近辺の案内。
・諮問委員会の設置
1 優秀な図書館長(図書館経験者の意味ではない)の採用。
2 サービス方針の作成。
3 資金調達方法。
4 アンテナを高く張った情報収集。
5 市民への広報活動。(行政、企業、学校、商店街と住宅地。豊橋以外の市民。)
豊橋は、地方再生、地域再生にむけて、小さいが、大きな挑戦です。
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